どうも、麦酒男です。
キリンビールが「クラフトビール」というキーワードを使い始めました。
グランドキリンのコピーだったり、小規模醸造設備のスプリングバレーだったり、
さらにはヤッホーブルーイングとの提携のニュースもありました。
さて、日本でも販売されているブルームーンですが、
日本のコピーでは、全米No.1クラフトビールを謳っていますが…
アメリカでは、ミラークアーズ社の子会社が造っているビールゆえに
クラフトビールではなく、クラフティビール(crafty=ずるがしこい)と
揶揄されることもあるそうです。おまえは違うだろ、ってやつですね。
というのも、アメリカのBrewers Associationではクラフトビールを定義していて、
その中で「大手メーカーが25%以上の株式を所有していない」ことを
条件としているからなんですね。あくまでもアメリカの団体の定義ではありますが…
(日本では、キリンビールがヤッホーブルーイングの株式の33.4%を取得するなんてニュースががが…)
さらに、アメリカではこんな記事も見つけました。
10 Crafty Beers Made By Big Beer Companies
( 大企業によって造られているクラフティビール10選 )
個人的には、美味しければクラフトでも大手でも関係ないと思うのですが、
だからこそ、大手メーカーがクラフトを名乗る必要はないのでは…? とも思います。
(日本にはお土産ビールというようなクラフトでもクラフティでもないビールががが…)
ただ、日本においてはクラフトビールという言葉自体がまだ浸透していない中、
キリンビールがお金をかけてクラフトビールという言葉を広めている、と
捉えることもできるのかなぁ、と。ブルームーンに出会ってビールの多様性を知り、
その後、クラフトビールファンになるかのように、日本でもキリンが入口となって、
クラフトビールの世界に足を踏み入れる人が増えるかもしれませんし。
いずれ、日本のビールファンの中でも「クラフトビールvsクラフティビール」という
議論が交わされるようになるのでしょうか… そういう話題が出るようであれば、
クラフトビールの裾野が広がったことの証明だとも思うので、
そうなったことを楽しむべきなのかなぁ、と思いますけども。
さて、何年かかりますか… もしくは、そうじゃない未来が来るのか…
日本のクラフトビールの明日はどっちだ!?