どうも、麦酒男です。
キリンビールから新発売となったGRAND KIRIN(グランドキリン)を
いただきました。“一本で満足できるスペシャリティ・プレミアムビール”を
コンセプトに開発した、ワンランク上を目指したプレミアムビール、
しかも瓶で飲むスタイルも提案できるようにパッケージにも
徹底的にこだわったビールとのことで、
一部メディアでは、キリンが本気で作ったと謳われていました。
いただいてみると、たしかにガッツリとした味の深さを感じます。
苦味も昭和のキリンビールを思わせる、旨みを引き出す苦さです。
キリンのブラウマイスターやハートランド、秋味が好きな方は、
このビールをかなり好きになるんじゃないかと思いました。僕は好きです!
瓶で飲むスタイルも、ということだったので、ボトルからダイレクトにも
飲んでみました。が、ボトルから飲むと没個性というか、
味わいも苦味も減ってしまう感じがしました。ということで、
このビールはちゃんとグラスに注いで飲むことをオススメします!
それにしても、いくつかのメディアで見かけた「キリンの本気」という
コピーでの売り出し方については、
「いつも本気じゃないんですか?」とツッコミたくなるよなぁ、と。
キリンビールから「本気」というキーワードで売り込んだのかどうかは
わかりませんが、もう少し良いキーワードは無かったのかな、
なんて思いました。採算度外視とか、集大成とか…?
まあ、佐藤浩市さんに「一番搾りでなくちゃもったいない!」と云わせておいて、
その後で淡麗のCMに起用するキリンビールなので、
細かいことは気にしないのかもしれませんが…
思うところがあるのが、このビールのコンセプト。
「1本で満足できるうまさ、飲み応え」ということなのですが、
そういうビールの対極にスーパードライが出てきたことで
首位陥落を経験したキリンビールが、ここに来てまたそこに戻るのか、
といったことを思いました。飲食店からすると、1本で満足されては
困るわけですが、今回はコンビニでの販売なのでいいのでしょうか。
ボトルに関しても、最軽量化を図り、手にしてわかるほどの
成功を収めているのですが、瓶と瓶がぶつかる音が軽いのが残念です。
エコのためにも、重量を軽くするのは良いことだとわかってはいるのですが、
グランドキリンという名前なのに、握りつぶせそうなほど
ライトなボトルというのには、違和感を覚えました。
プレスリリースでは、パッケージの特徴について以下の様に書かれています。
・栓抜き不要で、手軽に開栓できるマキシキャップ
・中味を高品質に保つ、黒色を採用
・500ml缶と、高さ・径を同サイズとし、流通過程での取り扱いやすさに配慮
・透明ラベルにロゴを配したシンプルな仕様で、高級感と洗練さを演出
中身のビールもそうですが、これを見ると、パッケージも
かなり工夫されていることがわかります。
このビールはいろいろな意味で実験的な商品なのでしょうね。
それは、ソーシャルメディアに対して最後まで手を出さなかった
キリンビールが、今回、ソーシャルメディアを活用したキャンペーンを
仕掛けたことでも伺える気がします。
今回の「BEER to friends」キャンペーンは、ソーシャルメディアで
2万本をプレゼントするというもので、
僕もお友だちから1本いただくことができました。ごちそうさまです。
いろいろと思ったことを書き綴りましたが、
このビールは約300万本しか出荷されないビールです。(そのうち2万本がプレゼント)
どんなに売れても300万本ということで、
記録よりも記憶に残るビールになるのではないかと思っています。
記録はよくわからないどこかに残るものですが、
記憶はあなたの心の中に残るもの… ぜひこのビールを飲んで
ビールライフの1ページに、このビールを刻んでほしいと思います。
ということで、まだ手に入れていない人は、
酒類取り扱いのセブン-イレブンへ急ぎましょう!
▼キリンビール GRAND KIRIN(グランドキリン)
http://www.kirin.co.jp/brands/grandkirin/