どうも、麦酒男です。
テキーラにハマって、最初の飲み比べで美味しかった「レポサド」(2ヵ月〜1年以内で熟成されたテキーラ)を買い、飲み続けてきました。レポサドはテキーラらしい味わいがありつつも、樽の香りも楽しめて、シンプルにお酒として美味しいんですよね。
10種類以上のレポサドを飲んで、徐々に自分の好みをどう表現したらいいのか掴めてきました。キーワードはバニリン。樽熟成の甘いバニラのような香りが好きなようで、そういえば、泡盛でも樽熟成をしたものが好きなんですよね。
先日いただいた自分史上最高にお高いお酒もしっかり樽熟成したものですが、間違いのない美味しさでした。
でも、それって結局「樽」の香りなのであって、美味しいテキーラを探すのとは少し異なるのでは…? なんてことに気が付きました。「ブランコ」(60日未満もしくは熟成していないテキーラ)で美味しい、自分の好みのものを見つけて、そのレポサドを飲んだ方が「自分史上最高のテキーラ」を探すのに近道なのではないかと…
そんなことを感じたので、リーズナブルだけど美味しい「サウザ」と、以前飲んで美味しかった「オチョ」を飲み比べてみました。しかも、サウザはアネホ(600L以下のオークの樽で1年以上の貯蔵熟成したテキーラ)、オチョはブランコです。ちなみにブランコをもうひとつ、スキットルに入っていて目立ってたので購入した「カサ・マエストリ」も一緒に飲み比べをしてみました。
基本的には熟成した方が美味しく感じるのであれば、サウザの圧勝のような気もしますが、個人的な評価は左から…
カサ・マエストリ(78点)、オチョ(86点)、サウザ アネホ(76点) となりました。ちなみに点数は「Tequila Matchmaker」で評点したものになります。
「8(スペイン語でオチョ)」はスタンダードな商品ではなく、ヴィンテージ(2020)の限定品ではありますが、これがとにかく美味しくて、「バニリンは関係ないんだ!」と気づきました。樽の力を借りなくても「これ美味しい!」と思えるテキーラがあるんですね。
ということで、次はオチョのブランコを飲み比べてみました。2018年と2020年の飲み比べになります。何か違いがあるでしょうか?
まず、クリアなボトル(左)の2018ですが、甘さはありつつも、アルコール感が残っている印象で、美味しいんだけど惜しい、という感想でした。続いて、赤い2020は植物的な香りと甘さが強くてとても美味しかったです。
そもそもオチョのヴィンテージは、ただつくられた年が違うということではなく、原材料であるアガベを育てた畑が異なるんですね。なので、2020年の畑が好みだったということでもあるんですが、そうなってくると、もう本当に何を飲んだらいいのかわからなくなるというか、近道を探すのが難しくなった気がしました。
さらに、テキーラを楽しむという意味では、ブランコって柑橘系やソーダ系と割っても楽しめるんですが、レポサドになると割るのはもったいなかったり、相性が合わなかったりして難しいんですよね。ある意味、樽熟成という決められた範囲の中での美味しさを探すよりも、お酒の持つポテンシャルを十分に楽しめるブランコこそ、今突き詰めるべきタイプではないのか… 迷い始めました。だって、芋焼酎「だいやめ」みたく、ソーダ割りにすることで真価を発揮するお酒もあるからね。
「まじ、どうしたらいいんだ!?」ってところなんですが、とりあえず、ここまで飲んだテキーラの最高点が86点で、それはサンダーストラック・レポサドとオチョ・ブランコ2020だったので…
まずは比較的リーズナブルなサンダーストラックをブランコ、レポサド、アネホと飲み比べてみることで道を探ってみよう、なんて思いつつ… 次回に続きます。
👇に続く