どうも、麦酒男です。
ユーザーの意見を聞きながら新商品を開発するFacebookページ
百人ビール・ラボの企画で『手づくりビール体験』をしてきました。
会場は数年前、エーデルピルス醸造体験でお邪魔したサッポロビール 那須工場。
百人ビール・ラボでは、みんなで理想のビールを考えようという企画をやっていますが、
その仲間たちと一緒に、まずはビールの醸造体験をしてみようじゃないかと
今回の企画が出来上がった、ような気がします…
気がします、というのは、実はこの日は早朝の新幹線で那須に行かねば、だったのですが、
前日の深酒のため、寝坊&遅刻をしまして、最初のお話に間に合わず…
関係者の皆様、ご迷惑をおかけいたしました。
さて、僕が到着した時には、ほぼ説明が終わっていまして、
これから醸造に入る、というところでした。
1チーム5名の班になり、ビールを醸造していきます。
今回、醸造できるのは「ケルシュ」「ビターエール」「アルト」「スタウト」の4種類。
各チームで相談をして、どのスタイルを醸造するのか選びます。
僕らのチームが選んだのは「ビターエール」。イングリッシュビターということで、
フラーズのような美味しいビールが造れるでしょうか…
さて、場所を移動して早速造っていきましょう!
まずは粉砕した麦芽を使って、マイシェと呼ばれる麦のおかゆを作ります。
いろいろな麦芽がありますが、ビターエールに使うのは、黒麦芽以外の麦芽。
ということで、手元には粉砕された麦芽がきています。
これをお湯に入れて、煮込んでマイシェを作るんですね。
ザザーッと入れて、その後でかき混ぜます。
寝坊して、二日酔いで、何も食べていない状態ですが、この笑顔。すみません。
マイシェを作ったら、そこから麦汁(ばくじゅう)を取り出します。
麦の殻などを取り除く、といった方が正確かもしれません。
何回か、ろ過していていくと、だんだんと色がクリアに… だんだんビールっぽくなってきました。
他のチームのものも見てみると、スタイルによって見ためがかなり違うのがわかるかと思います。
麦芽をポリポリ食べながら、スタウトの麦汁を飲む、今日はそんな朝ごはん。
ろ過が終わったら煮沸に入ります。煮沸をすることでいろいろな効果があるのですが、
そのあたりは各自、調べてみてください。決して忘れたわけではありませんよ。
この後で、ビールになくてはならないホップを添加する作業があるのですが、
釜の温度が上がるまで、ちょっと時間があるので休憩タイム。
那須工場で生まれ、そして醸造されている白穂乃香をいただきました。
この1杯で10億くらいの酵母が入っているんだとか… ビールがクリアじゃないのは、
酵母が入っているからなんですね。飲んでみるとフルーティーで上品で、美味しいです。
さすがサッポロビールの箱入り娘、穂乃香ちゃんです。と、そんな穂乃香ちゃんのお父さん、
野口さんも今回のイベントに参加されていました。ということで、記念撮影を…
3年前に白穂乃香のイベントでお会いして以来です。いつも美味しいビールをありがとうございます!
さて、白穂乃香を飲み干したら、ホップの添加です。といっても、
グツグツ煮えている釜にホップを入れるだけではあるんですが…
おいしくな~ぁれっ、と!
ホップ添加後の煮沸には90分ほどの時間がかかりますので、
工場に併設されているバイキングレストランでお食事と、そしてビールをいただきます。
ビールは那須工場オリジナルのビールが3種類(ピルスナー、ヴァイツェン、ドゥンケル)があり、
まずはヴァイツェン、そしてピルスナーをいただきました。ランチ、というよりはおつまみも食べつつ。
そして、那須工場といったら、なんと云ってもエーデルピルス、これは外せません。
僕の大好きなビールであり、このブログを続けるきっかけになってくれたビールです。
(PC版の生ビールブログの右上にあるのがエーデルピルスです)
キレのいい苦味を楽しめるビール、そのエーデルピルスができたてで飲めるなんて!
僕らのチーム、ランチタイムに5杯くらい飲みました。ご馳走様でした!
さて、ホップを加えての煮沸の後、今度はビールを冷やしていきます。
この後、酵母を加えるのですが、その酵母が活動しやすい温度にするんですね。
今回のビールは、エールというスタイルなので、上面発酵の酵母を使います。
酵母は液体で配布されるのですが、実際はどんなものなのか、顕微鏡で覗いてみました。
どれどれ? こんにちは~!
わ~、正直、酵母よりも顕微鏡で見たものがデジカメで綺麗に撮れた事に
感動してしまったのですが、まあるいひとつひとつが酵母です。
大きい丸と小さい丸があるのですが、
大きい丸が母酵母となり、娘酵母を生み出すんだそうですよ
まだ麦汁の液体をビールに変えてくれるのがこの酵母!
ということで、酵母が働く場所、タンクに冷やした麦汁を移し…
さらに酵母を加えます。がんばって美味しいビールにしてね、っと。
ホップや凝固したでんぷん質が入らないように、タンクに麦汁を慎重に移したら
僕らの作業は終了となります。あとはサッポロビール那須工場の皆さんと
酵母たちにお任せします。
イングリッシュビターエール、どんなビールになるのか楽しみです!
手づくりビール体験。最後は終了証をいただきました。
実はエーデルピルスの時にもいただいているので、2枚目になります。
この後、バスの時間まで工場長自ら、施設の説明をしてくださいました。
那須工場で造られているビールの解説も面白かったです。
お、エーデルピルス!
ドイツやベルギーのビールの解説もありました。
この後、バスに揺られ、新幹線に揺られ、よだれを垂らしながら眠りつつ、
無事に帰ってきました。いやぁ、電車に乗る時間に目が覚めた時にはどうしようかと
思いましたが、無事に終わって良かった良かった。一ヵ月後くらいには
ビールが出来上がるとのことで、楽しみに待ちたいと思います。
それにしても、毎回ビール醸造をすると思うのですが、ビールって本当に手間がかかるし、
繊細なものなんですよね。美味しいビールが造れるって、規模に関わらずすごいと思います。
この素晴らしいビールをもっと楽しむために、まだ醸造体験をされたことがない方は
ぜひトライしてみてほしいなぁ、と思います。ということで、お疲れ様でした~っ!
▼百人ビール・ラボ
https://www.facebook.com/100beer