どうも、麦酒男です。
今回はFacebookのお話なのですが、結論から云うと、各メーカーの方、ブランドを管理されている方は、念のために、先のことは考えずにFacebook公式ページを作り、URLを設定した方がいいですよ!っていうお話です。
まずはこちらをご覧ください。
URLを見ると、サントリーの公式ページのようですが…
http://www.facebook.com/suntory
●Facebookが盛り上がっているようですが…
Facebookの話題が増えてきて、日本では「大手代理店の電通がプレミアム広告枠を独占販売する」というリリースもありました。ただ、2011年2月現在でアクティブユーザー数が260万人程度とiPhoneユーザーよりも少ない中で、企業や団体が動くべきなのか、というと微妙なところだと思います。
ただ、何も考えずに動かないということにはリスクもある、ということを今日は書いてみたいと思います。
●リスク、それは自分で設定するユニークなURL
Facebookページ(ファンページ)はFacebookに登録したユーザーであれば、誰でも作ることができます。企業のファンページを作る場合も企業の社員、団体のスタッフで無くても作ることができます。(ただ、公式としての権限を持っているかどうかは設定時にチェックします)
立ち上げたファンページは
https://www.facebook.com/pages/設定した名称/なんらか数字15桁以上/
というURLになるのですが、「いいね!」が25人分以上集まると、独自のURLを設定することができます。たとえば、すでに対応済みのサンクトガーレンの場合、以下のようなURLを設定しています。
https://www.facebook.com/SanktGallenBrewery
これはFacebookユーザーの個人ページに関しても同様で、僕の個人アカウントは、
https://www.facebook.com/draftbeerman
と設定しました。
このURLの設定は、ひとつのアカウント、ファンページで基本1回だけ設定でき、そして、早い者勝ちです。つまり、メーカーやブランドのファンや無関係な第三者が企業よりも先に取得してしまうこともできるわけです。
たとえば、
https://www.facebook.com/suntory
https://www.facebook.com/KirinBeer
https://www.facebook.com/asahisuperdry
https://www.facebook.com/Asahibeer
というURLは、すでに誰か分からない個人が取得してしまっています。
(スーパードライは個人名が偽名だと思うので、通報でアカウント停止には
追い込めそうですが、ちゃんとした名前を登録しなおせばURLは残ります
スーパードライはタイのキャンペーンで使ったものだそうで、公式なんだとか…
ただ、それだとFacebook的にアカウントを停止されそうな…)
Facebookの運営側が、この事態に対して対策を講じてくれればいいのですが、日本の企業ではないですし、そのようなことにはならないのでは、と思います。
もしくは、できるとしてもお金が発生することになるのではないかと…(追記:Facebookに連絡することで対応は可能なようですが、詳細はわかりません。)
あなたの会社、もしくはブランドのURLが、誰かわからない個人のURLやコントロールできない第三者に設定されてしまうことはリスクとは考えませんか?
Facebookのアカウント開設、ファンページの設定は無料なので、
その後の運営を考える前に、URLの取得だけでも動いておいた方が良い気がします。
これが日本だけの話であればいいのですが、Facebookが日本以外のいろんな国のスタンダードになっていることがリスクを高めていると思います。
海外のアワードやコンテストで金賞を獲り、世界に展開するようなブルワリーであればなおさらです。
●公式情報としてコントロール
海外向けに情報発信する時のツールとして、また「いいね!」と広めてもらったり、ファンを可視化する上で 現在のところ、Facebookはとても便利です。もし、海外での展開を少しでも考えているのであれば、早めにFacebookの世界に足を踏み入れた方が良さそうです。
ファンページは、あなたのファンが作ることもできますが、たとえば「いいね!」された数があなたよりも、あなたのファンの方が多かった場合…
以下のような例ですね。
○○ビール公式ファンページ 60 いいね
○○ビールのファンが集まるページ 1,000 いいね の場合
「○○ビール」とFacebook内で検索をすると、「いいね」が多い、公式でないファンのページが先に表示されるという事態にもなるかもしれません。その場合、ファンがいることで広報が難しくなることも出てくるかもしれません。これは悲しいことです。
公式としてページをつくり、そこに情報を集約する、コントロールすることでFacebookでの広報活動がクリアなものになると考えています。それは「○○ビール」と検索したファンにとっても、あなたにとっても。
というわけで、生ビールブログ的には、地ビールメーカーさん向けにわかりづらいであろうFacebookを始めないリスクを書いたのですが、これはビールに限ったことではありません。他のお酒もそうですし、先述したとおり、すでに大手メーカーも出遅れているわけで…
Facebookがこれから日本でどのように広がっていくのかわかりませんが、広がった場合、今動かないことでリスクを増やすことになりますので、そのあたりを考慮すること、今から考えておくことは必要だと思います。
ビール業界の方で、もし分からないことがあれば、相談に乗ります!
もちろん無料でやりますので、その時にはぜひ連絡をくださいね。僕でなくても、詳しい方に聞いて、早めに対策を取ることをオススメします。