どうも、麦酒男です。
ビールは注がれて完成する、
ということをご存知ない方は
結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?
ビール工場から出荷される際、缶だったり瓶だったりには
炭酸ガスが多めに入れてあります。
製造工程で発生した炭酸ガスをあまり抜かずに
ちょっと多めに入れて出荷しているのです。
なので、そのガスをちゃんと抜いてから
飲まないと(つまり缶から直接飲んじゃうと)、
余計なガスも飲んじゃうことになり…
味に雑味を感じたり、お腹が膨れたりします。
つまりグラスに注いだ状態がビールの完成形なのです。
これは飲み比べるとよくわかって面白いです。
まずはビールをコップに注いでください。
(グラスにはしっかりと泡を立てて注いでくださいね。)
そして泡とビールの割合が3:7になったら飲んでみてください。
でも、決して泡は飲まないでくださいね。
ビールの泡は味わうものではなく、ただの蓋ですから。
そしてその後で、缶から直接飲んでみてください。
缶から飲んだビールの方が雑味を感じるはずです。
いわばそれがガスの味で、ビール造りの職人さんたちが
意図しない味になってしまっているのです。
よくテレビのCMで缶から直接ビールを飲む描写が
ありますが、あれは味という側面から考えると
とってもおかしな行為なわけです。
まあ、最近は3度注ぎみたいな、おいしく飲むコツを
CMでも紹介したりしていますけどね。
ということで、ぜひ注いだビールとそうでないものの
飲み比べをしてみてください。
ビールは注がれて完成する、ということを
実感してもらえるんじゃないかと思います。
せっかく買ったビール、おいしく飲みたいですもんね。