ビールがみんなドライになった日 1988年に勃発したドライ戦争って?

どうも、麦酒男です。

皆さんはドライ戦争ってご存知ですか? どこかの地域の紛争の話ではなく、1988年に日本のビール業界で起きた販売合戦がそう呼ばれています。

Wikipediaによれば…
1987年にアサヒビールが発売した『アサヒスーパードライ』が大ヒットしたことを受け、
翌1988年から他のビールメーカーが次々にドライビール市場に参戦し、販売合戦したことをいう。

何かが流行るとみんなその方向に流れる傾向がありますが、ビールの世界でも、アサヒ スーパードライがヒットし、ほとんどのビール会社がドライを売りにしたビールを販売した時代がありました。

スーパードライは、日本酒業界で上善如水という飲みやすい日本酒がヒットしたのをヒントに、「何杯も飲んでもらえるビール」をテーマに造った、ということを聞いたことがあります。アサヒビールの営業の力もあり、ヒットに結びついたのだと思いますが、それに思い切り乗っかる形となった各社…

ドライ戦争当時の各社のCMはすごかった…

今やったなら、ファンから敬遠されそうな展開でした。それにしてもみんな銀のパッケージでDRYというのは…。

結局、今でも残っていることから分かるようにドライ戦争はオリジナルのアサヒ スーパードライの圧勝で、類似の商品は無くなってしまいました。

そればかりか、ドライが受けているということで、キリンラガーは味を調整し、結果、ファンが離れてしまった、ということもあったようです。

最近は新ジャンルを中心に高アルコールやゼロ・オフな商品が多いですが、あるひとつが売れたからといって同じようなものを作ることはファンのためにはならないんじゃないかな、と思います。いろんなスタイルがあるビールなんだから、いろいろなビールが出てきたらうれしいなぁ、と思います。

多様性もビールの魅力のひとつ、ですよね?

みんなが同じになっちゃったらつまらないですよ。

▼アサヒ スーパードライ
http://www.asahibeer.co.jp/superdry/

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