志賀高原ビール W-IBA MASAJI THE GREAT

志賀高原ビール W-IBA MASAJI THE GREAT ビール批評

あけましておめでとうございます、麦酒男です。

新年1発目のビール紹介は、紅白のラベルにおじさんの笑顔が輝くビール、志賀高原ビールからリリースされた「W-IBA MASAJI THE GREAT(マサジ ザ・グレート)」です。こちら、去年のビールになりますが、「これぞクラフトビール!」と言える珠玉の一本です。

志賀高原ビール W-IBA マサジ ザ・グレート

いただいてみると、黒いビールらしく、香ばしさを感じますが、ホップの香りもあり、意外とスッキリとしています。アルコール度数は8.5%と高いですが、なぜかスイスイ飲めちゃうんですよね。温度が上がっていくとボディを感じるようになりますが、それがまたいいんです。いろいろな側面を感じられる美味しいビール、これこそまさにクラフトビールの魅力が詰まったビールだと思いますし、大手メーカーには造れないビールです。

さて、味わい以外にもこのビールが「ザ・クラフトビール」と言える点があります。まずは「人」です。このビールは箕面ビールの先代大下社長を追悼して毎年仕込まれているビールです。なので、MASAJI THE GREATなんですね。今年も箕面ビールはもちろん、城端麦酒、スワンレイクビール、いわて蔵ビールでも同じ様に先代大下社長を偲んだビールが醸造されています。業界に多大なる影響を与えた偉人(えらいおっちゃん)を偲んで複数のブルワリーがビールを造る、そして飲む… この「人のつながり」が大手メーカーでは感じづらいクラフトビールならではの良さだと思います。

故 大下正司社長と

続いては「レシピ」です。志賀高原ビールがリリースした「W-IBA」は、箕面ビールの看板ビールである黒ビール「インペリアルスタウト」と苦〜くて甘いビール「W-IPA」から発想を得て組み合わせたビールです。他社の看板商品に敬意を払い、それを独自に解釈、アレンジしてビールを造る… これを造ってしまう、そして美味しく造れてしまう、そこにある精神こそ、クラフトマンシップじゃないかと思います。

↓こちらは本家・箕面ビールのW-IPA、こちらも美味しいです↓
箕面ビール W-IPA

味わい、つながり、そしてクラフトマンシップ… この3つを内包したビール、これぞクラフトビールだと思います。ちなみに、このビールはすでに完売していますが、今年もまた12月頃にリリースされるはずですので、気になる方は今からカレンダーにチェックを入れておくことをオススメします。

クラフトビールがブームになって、本物とは言えない、造り手のこだわりが感じられないクラフトビールも増えてきています。個人的には「ビールは何を飲むか、ではなく、誰と飲むか」だと思っているので、クラフトビールかそうじゃないかはあまり関係無いんですが、クラフトビールを紹介するからには、より美味しく飲めるホンモノを選んでご紹介していければと思います。

ということで、本年もよろしくお願いいたします。

関連リンク
志賀高原ビール 醸造責任者のブログ「ゆるブル」(公式ブログ)

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