株式会社KOBATSUトレーディング代表取締役の「こばつ」こと小林努です。
今回はマンスリー連載ブログの第2回目です。
いったい何話で完結するのかわかりませんが、最後までお付き合いください!
前回のブログはこちらです。
「小林くんはヨーロッパのどこに行きたいの?」
H製作所勤務時代の欧州営業部の部長さんからの問いに
「パリ事務所に赴任したいです!」
と即レスした私こばつ。大学時代の第2外国語がフランス語だったこと、
かつてフランス映画が好きだった時期もあったり、
そもそもパリの雰囲気が好きだったり。
実はその頃NHKのラジオ講座でフランス語もちょっと勉強してたり。。。
そんないろんな理由でパリ事務所で研修出来たらなんて漠然とした希望を持っていた私。
ミュンヘン、デュッセルドルフ、パリ、ミラノなどでした。
しかしながら、私の希望赴任地だったパリ事務所には事務系日本人駐在員がおらず、
研修員のサポートは難しいという実態がありました。そしてなにより、
欧州営業部の部長さんの言葉が決定的であり、そして私の将来を運命づけました。
「小林君が今日本で担当しているフラッシュメモリの欧州における
マーケティング拠点はミュンヘンなんだよね。
ミュンヘンになる可能性が高いと思うけど、それでも小林君は大丈夫?」
欧州に行ければそれでいい!という思いで迷わず
「はい!喜んで行きます!」と答えました。
でも待てよ。オレ、ドイツのことどれだけ知ってるんだ?
やっぱりドイツといえばビールだよな? でもオレ居酒屋で飲むビール以外知らんぞ。
そういえばレーベンブロイってドイツビールあったな。でも飲んだ記憶ないぞ。
ベンツ、BMW、ポルシェ、アウディ、フォルクスワーゲン。クルマは有名だな。
知ってるドイツ語?
グーテンモルゲン、グーテンターク、ダンケシェーン、、、、、
数字なんか3までしか知らんぞ。他に、、、、
そうだ!!「イッヒ リーベ ディッヒ!(笑)」←I love youのドイツ語です。
1度同期の友人を訪ねてデュッセルドルフに遊びに行ったことはあるけど、
パリと比べてあまり印象に残ってる景色がなかったです。
(まぁ特にデュッセルドルフは観光都市ではないという理由もありますが)
さて、そんな程度の知識しかないドイツが私の研修先として正式に決まりました。
ミュンヘン事務所です。研修直前の2001年3月は土日も含め、
メンバーを毎日変えて怒涛の送別会17連チャンという記録を作りました。
この17連チャンがドイツ赴任前にいい肝臓トレーニングになったのかもしれません(笑)
今では1日2便も成田発のミュンヘン直行便が飛ぶようになりかなり便利になりましたが、
当時直行便はなく、どこかのハブ空港を経由するしかありませんでした。
心のどこかでまだパリに対する憧れを捨てきれない私は、
別にただの乗継だというのにパリ経由のフライトを手配しました。
もちろん空港から出られる時間の余裕なんてないというのに(笑)
そして私の手元に届いたミュンヘン行の航空券。
そこには「MUNICH」の文字が。
「ミュニッチ?それがミュンヘンの英語表記なのか?」
そんな逸話があるほど、恐ろしいくらい当時の私は
ドイツに関して知識ゼロだったのです(正しくはミューニックです)。
結局ドイツ語の勉強もしないまま、ほぼ丸腰のような状態でミュンヘンへ飛び立ちました。
つづく