だんだんと暖かくなってきた北カリフォルニアです。
日本もそろそろ桜の美しい季節ですね。
さて、今回は、ビールの自家醸造について書かせて頂きます。
ある実験によると、月曜日にチョコレートを渡され、
いつでも食べていいと言われたグループと、
金曜日までは絶対に食べてはいけないと禁止されたグループを比較したところ、
禁止されていたグループのほうが一週間に感じる幸福感が圧倒的に高かったそう。
食べることができた金曜日だけではなく、
金曜日と言うゴールを楽しみに待つ気持ちが
チョコレートを渡されたその日からずっと継続し、
日々を楽しく送ることが出来たそうです。
これはまさに、自家醸造の楽しさにぴったりと当てはまります。
醸造した日には飲めない。お預けワンワン。
しかしカレンダーにボトル開けの日をマークした時からその日まで、
幸福感を味わうことになります。
ここまでお読み頂くと、アメリカはいいなあ、
日本は自家醸造が出来ないのが残念、と思っていらっしゃる方も多いでしょう。
しかし、自家醸造も楽しいことばかりではありません。
道具は場所をとるし殺菌も正直メンドクサイ。
グレインや水を購入して運ぶのも重いし、醸造した後のグレインの処理や
キッチンの清掃だって夫婦ケンカの種です。夫が醸造してキッチンはぐちゃぐちゃ、
流し台に洗い物の山を作っておいて
“あー疲れた、今日の晩御飯なに?”と聞かれた日にはもう。
マジで殺せる5秒前ってもんです。
知り合いの自家醸造者は、醸造が許されるのは庭のみだそうです。
台所を追い出されたんですね・・奥様の気持ちはよく分かります。
ではなぜ自家醸造をするのか?と考えてみると、
もちろん呑ん兵衛なのもそうなんですが(^_^)
出来上がりを飲んでみるまでのワクワク感、アレンジの楽しさ、
お料理が楽しいのと同じような感覚ですね。
また、勉強会やイベントに参加してビールという
共通の趣味をもつ友人を見つけることが出来たり、
ボトリングの空き瓶を作るためにみんなでビールを飲む会を開いたりと、
楽しい事がたくさん出来ます。
そうそう、醸造した後のグレインを使ってパンやクッキーを焼くのも楽しいですよ。
2月のサンフランシスコビアウィーク中には、
ちょっと遠くにある自家醸造ショップまで足をのばしてみました。
場所が違えばクラフトビールも変るように、
自家醸造ショップもまた地域によって様々な個性的な顔を見せてくれます。
日本ではまだ自家醸造が解禁されていないようですが、
ビールが好きな方ならアメリカ旅行の際にちょっと覗いてみるのも
面白いと思いますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
さて、来週は日本からブルワーのゲストをお迎えする予定!
うっしっしっし(楽しみすぎてちょっと頭がおかしいことになってますね。あはは)
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