カリフォルニアからこんにちは!
お言葉に甘え、また舞い戻ってまいりました ^_^
これからは月に一回、アメリカでのイベントなどについて
書かせて頂きたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
今月はアイルランド発祥のお祭り、セントパトリックスディです。
(アイルランドは地図上のピンクのところです)
毎年3月17日に祝われるセントパトリックスデイ。
19世紀のポテト飢饉などによるアイルランド移民の多いアメリカですから、
この日は盛大に祝われます。特にアイルランド移民の多いニューヨークやシカゴなどでは、
パレードが行われたり、緑のビールが売られたりします。
(Beer Study Groupのブログで聖パトリックについて、
またどうしてビールを飲むのかなどについて書かせて頂いたので、
そちらもお時間がある時にでも覗いてみてくださいね)
現在、アイルランド系(例えばグランド、グランド、グランドマザーがアイリッシュ)
と言われるアメリカ人たちは実際にアイルランドに住むアイルランド人達の、
ほぼ8倍(!)。更にこの日はビールを飲んで騒げる、というわけで、
最近では緑を着てビールを飲む日、といった印象があります。
ただ、これまではなんとなく私にはハードルの高いお祭りでした。
理由は、自分はアイルランド系じゃないという違和感。
どうみてもアジア人の私が、はしゃいでいいものだろうか?
しかもグリーンという色がちょっと。。。このヘア飾りとか。
キラキラがハードルを上げている帽子とか…
アイルランド系カウボーイ?
なんだか上手く説明できませんが、日本人的に恥ずかしいというか、
苦しいものがあるような無いような。
調べてみると、アメリカでもこの違和感を感じている人は意外と多いよう。
“一年で一番アイルランド系と称する人が増える日”なんて皮肉めいた意見も。
更に本当にアイルランド系でも、その日のバーやパブでの
馬鹿騒ぎには付いていけない、という人もいます。
ただ、アイルランド政府はこの祝日を、アイルランド人だけではなく、
世界中の人にアイルランドを知ってもらえるきっかけになれば、と言っています。
アイルランドにある醸造所ギネスの “3月17日は誰もがアイルランド人” という
標語(写真はWikipediaから)もあるように、
バーに繰り出すもよし、家で飲むのもよし。
せっかくの日ですから、今年からは私もビールといっしょに
楽しんでみたいと思います。もし、アイルランド人じゃないのに
セントパトリックスディ?なんてからかわれたら、これからはこう言おうと思います
「一年に一度くらい、アイルランドについて考える日があってもいいよね?」
UKとイングランドの違い、アイルランド共和国と北アイルランド、
グレートブリテンとは? スコットランドとウェールズ?
あの周辺の地理と歴史は本当にややこしいですよね。
というわけでセントパトリックスデイのおすすめは…
その1/近くのビアパブで、イベントをチェックしてみる
アイルランドでは、家族そして友人が集まり、
いっしょに食事をする日だとか。この日はアメリカのパブでも、
アイルランド系のお料理を出すところが多いです。
日本でもパレードがあるとか。お友達や家族を誘って、
パブで一杯なんてどうでしょう?
その2/家呑みなら、キャベツとビーフとポテトのお料理を
アイルランドではボイルドポテトとベーコンを食べるそうですが、
アメリカでは出汁スープ(チキンやコンソメなど)で
柔らかく煮たキャベツと、同じく柔らかく煮たビーフの塊肉を
スライスして食べます。これは移民たちが、
アメリカではベーコンよりも牛肉が比較的安く、
そして手に入りやすかったこと、そして当時一番安かったキャベツを使って
何とかご馳走を整えたのが始まりとのこと。
移民たちの生活は相当苦しかったようですね。
(このあたりは是非、アメリカの映画 ギャングオブニューヨークを
観て頂きたいです。ディカプリオ、いい俳優になりましたよね!)
ネットでアイルランド料理を検索して作ってみてもいいですし、
キャベツとベーコンのスープといっしょに、茹でたジャガイモに
バターを付けて食べるだけのほうが、当時の伝統的なお料理に近いのかもしれませんね。
その3/ビールビール!
普段は軽いラガーがお好きな方も、この機会にスタウトやポーターを
試してみてはいかがでしょうか。時差はあれども
ビールで祝う心はひとつ。アイルランドに乾杯! ^_^
それでは最後にもう一度、最初の地図を見てみてください。
なぜアイルランドの右上はピンクになっていないのでしょう?
イングランドとはどこの事を指すのでしょう?
United Kingdom (ユナイテッドキングダム)とイングランドの違いとは?
このビデオがとても良く、面白く説明していますので、
ビールをすすりながら、ポテトをつまみながら、見てみてくださいね。
5分程度です。あの周辺の地理と歴史のモヤモヤ感が一掃されますよ!
▼Beer Study Group
http://www.beerstudygroup.com/