The road to KOBATSU Trading AG #3「ヴァイスビアとの出会い」

Ascheim ゲストブログ

株式会社KOBATSUトレーディングの「こばつ」こと小林努です。
今回はマンスリー連載ブログの第3回目です。
皆様に飽きられないように頑張って書きます!(笑)最後までお付き合いください!
過去のブログはこちら(第1回 第2回

憧れのパリ経由で2001年4月1日の日曜日夕方、
私はミュンヘン空港に到着しました。

ドイツMAP

ミュンヘン空港ではH製作所ミュンヘン支店の日本人駐在員のTOPの
H山さんがクルマで迎えに来て下さいました。
「ついにオレもミュンヘン市民だ!」
これからの1年間、どんな1年になるのか、とてもワクワクして
ミュンヘンの土(実際にはアスファルトだけど)を踏んだのを今でも覚えています。


その晩は、私の住まいとなるアパートと職場との中間くらいの
小さな町アシュハイム(Ascheim)にあるイタリアンレストランにて、
H山さん、入社時代からお世話になっていたメモリ製品のエンジニアのN瀬さん、
そして私の前任者のY増さんと日本人4人で歓迎ディナーでした。
1年間のミュンヘン生活で何度も足を運んだイタリアンレストランでしたが、
とても美味しいお店なのですが、名前は正直思い出せないです。

Ascheim

個人的には「なんでイタリアンなんだろぉ。ドイツ料理食べてみたいぜー!」
という気分だったのですが、一番の下っ端の私が
そんなこと言えるわけございません(笑)
ちなみに当時30歳でした。イタリアンレストランでしたが、
料理のオーダーは後回し。ドイツ料理の野望は果たせなかったので、
「せめて本場ドイツのビール飲みたい!」という気持ちでいっぱいでした。
内心「ビールもイタリアンだったら凹むなぁ」と心配していましたが、
ビールはちゃんと地元ミュンヘンのビールだったようです。

「これがミュンヘンのビールだよ。もちろん飲むだろ?」

と勧められたのが「ヴァイスビア」と呼ばれるビール。
スペルはWeissbier。ドイツ語を全く知らないに等しい私には
「ウェイスビア」にしか見えなかったが、ヴァイスビアというらしい。
「ビア」はスペルは英語とちょいと違うけど、発音は似てるんだなぁ。
ヴァイスって何だろう。

ヴァイスってのは白って意味なんだよ。つまり白ビール。
ボトルの底の酵母が溜まっててな、ボトルを振って酵母を注ぐとビールが白濁するんだよ

と簡単な説明をしてくれました。

「へぇー!日本のビールと見た目が全然違う!すげー!」
と、初めて見たヴァイスビアに私は興奮!
「ミュンヘンにようこそ! 1年間頑張れよ! かんぱーい!」
そして私は生まれて初めて飲んだヴァイスビア。

「ウメェーーーーー!!!!!!!!!」

もう12年も前の話でどこの銘柄か正直覚えていません。
でも、日本で飲んだことのあるどのビールとも全く異なり、
口に含んだときに口の中で広がる香り、飲みごたえ、
そして独特の形状の専用グラス。どれをとっても衝撃的でした。
口に出して言ったかどうか覚えていませんが、
私は心の中で松田優作のようにこう叫びました。

「なんじゃこりゃぁーーー!!!!!」

つづく

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