どうも、麦酒男です。
クラヤミ食堂・暗闇ビアパーティーに行ってきました。
「クラヤミ食堂」というのは「こどもごころ製作所」が主催するイベントで
目隠しをして、食事を楽しむというもの。
今回はサンクトガーレンのビールが楽しめる暗闇ビアパーティーというものでした。
まず、会場に着いたらアイマスクをします。これで暗闇に…
スタッフの方に連れられて、席に移動します。
僕が座ったテーブルが何人席なのかもわかりませんが、
最初の方に入ったので、後から来る人の数を数えていました。
左右、そして向いに人の気配を感じたので、司会の方の合図で挨拶をしました。
が、そもそも視線がないので、誰に声をかけているのかも曖昧な挨拶…
ディスコミュニケーションがストレスになる僕は、かなり怖気づいておりました。
しかも、右に人が座ったと思っていたのですが、
途中で席が変更になったらしく、誰もいない席に挨拶をしていたようで…
ともあれ、ビールの入ったグラスが来たようなので、みんなで乾杯。
そ~っと、同じテーブルの皆さんのグラスを探しつつ…
そしてここからお料理が始まります。クラヤミの中、聞こえるストーリーとともに…
この日のストーリーは、クラヤミ特急でサンタの国を目指すというもの。
トナカイのルドルフ君と一緒に、タイ、インド、トルコ、フランス、イギリス、
そして、フィンランドを巡りつつ、いろいろな料理をいただきました。
テーブルには、ナイフ、フォーク、スプーン、さらにお箸が用意されており、
何を使うかは個人の自由… 何も使わずに手で食べている人もいるようでしたが、
スープが出てきた時は手を入れてしまって、焦っていた模様です。
暗闇の中ではお箸が万能でした。
フォークやスプーンだと、食材の重さや質感をつかみづらいのですが、
お箸だと豆の一粒まで把握できるような、そんな感じでした。
ということで、僕はお箸を使うことが多かったです。
そして、そのお料理に合わせて出てくるのがサンクトガーレンのビールです。
料理にあわせて特徴のあったビールがサーブされるという贅沢な内容。
ただ、お料理もビールもどんなものなのかは明かされないので、
クラヤミの中、みんなで食べつつ、飲みつつ、考えつつ、いただきました。
コース料理とビールのマリアージュを楽しんだ後は、
アイマスクをしたまま、紙に感想を書いてください、と。
そして、最後にアイマスクを取って、テーブルを供にした皆さんとご対面です。
マスクを取る時、対面の女性に「このテーブルに座っている男性のイメージ」を聞いたところ、
三浦春馬、向井理、小栗旬、そして柳沢慎吾、との答えが…
上の写真のテーブルです。いるんですね、心の目を開けば、三浦春馬や小栗旬が!
…みんながマスクを取りづらい状態になったのは云うまでもありません。
すまない。本当に、申し訳ないことをしたと思っている。
まあ、料理やビールもさることながら、マスクを取る前と取った後の
皆さんの印象がかなり違うことにも驚きました。
いや、僕は三浦春馬や小栗旬がいるとは思っていませんでしたよ。
でも、声や抑揚だけのイメージと、表情や格好を知った後では印象が異なりました。
やっぱり見た目って大事…
ビールを飲みながら、テーブルの皆さんとそんなお話をしていると、
司会の方から、お料理とビールについて解説がありました。
僕が一番おいしいと感じたのは、チキン・ビリヤニ、インドの料理でした。
ビールは結構自信があったのですが、意外と間違えており…
× ゴールデンエール → ○ 湘南ゴールド
× 湘南ゴールド → ○ ペールエール
× バーレーワイン → ○ インペリアルチョコレートスタウト
という感じでした。やはり自分の舌はアテにならないなぁ。
それにしても、ビールと料理のペアリングは面白かったです。
ピルスナータイプにはこういう料理、といったザックリとしたものではなく、
“この料理にはこのビール”という明確なものがあると楽しいということが、
いまさらですが、よくわかりました。
飲食店でもビールと食事をセットで売ったらいいじゃないか、とまで思いました。
自分が考えるペアリング、マリアージュもいいのですが、
お店やメーカーに最善のペアをオススメされたいなぁ、と。
それほどまでに今回のビールとお料理の相性は面白かったです。
“クラヤミで食べる”ということについて感じたことがあります。
「お料理は目でも楽しむ」ものだと思いますが、
今回は視覚がなかったので、おいしさが半減した気がしました。
印象に残りづらいというか、情報が少ないというか…
料理がおいしかっただけに、それはちょっと残念でした。
まあ、それを発見できたので、意義はあったのではないかと思います。
人も料理も見た目が大事!? あれ?
あと、ブロガー的な視点でも気づいたことがあるので書いておきます。
真っ暗で見えないけど、確かにそこに誰かがいる、それは機械ではなくて
紛れも無く人間なんだけど、どんな人なのかは見えない。
演じることも偽ることもできるけど、それは自分が辛くなるし、長く続かない…
このクラヤミ食堂って、インターネットでのコミュニケーションに近い気がしたんです。
そういう視点で、参加していた時の自分を振り返ると、また面白いです。
料理やビールにどの段階で手をつけるのか、真っ暗な中でどこまで手を伸ばすのか、
顔の見えない隣人にどんな自分で、どういう風に接するのか…
参加された方は、自分の心の揺れや言動をぜひ振り返ってみてください。
見知らぬ人と食事を共にするドキドキ感や味覚が試されているような緊張感、
そして自分のコミュニケーションスキルを見つめなおす貴重な体験…
もちろん、おいしい料理やビールも… 味わいたい方はぜひクラヤミ食堂へ!
▼こどもごころ製作所 クラヤミ食堂
http://www.kodomogokoro.jp/kurayami/