こんにちは。現在、アメリカサンフランシスコで午前はフルタイムの学生、
午後から夜にかけて日本のお仕事をしている Ya-ko です。


現地時間2月8日(金)から2月17日(日)までの9日間、
サンフランシスコで 2013 SF Beer Week というイベントが行われました。
ビール大好き人間としては見逃せない!と意気込んで
麦酒男さんに「こんなイベントがあって、行ってきます」とご連絡したところ
寄稿することになってしまいました。なんとビックリな展開でしょう。
拙いレポートですがどうぞお付き合いください。


サンフランシスコ「Speakeasy Ales & Lagers」


ビール天国アメリカ ~どうせいるなら本場のアメリカンビールをブリュワリーで飲みたい!
麦酒男さんによると、アメリカはビールを自家醸造できるため、
ビールの知識やモチベーションがたくさんあるそうです。
確かにこちらの大型スーパーやコンビニ感覚の全米チェーンドラッグストアなどの
ショーケースには日本では見たことのないビールがズラリ。
特設サイトのスケジュールページには一度には開けないほどの情報が掲載されています。


ベイエリアはビールがいっぱい!




なるほど、ソーセージ食べ放題コンテストにビールが付いてるイベントあり、
街中のバーなどなどサンフランシスコ市内を中心として楽しそうなイベントばかり。
でもやっぱり現地にいるなら本場のアメリカンビールをブリュワリーで飲みたいと
2月16日(金)の午後からダウンタウンよりちょっと足を伸ばして
Speakeasy Ales & Lagers へ学校のクラスメイト達と行ってきました。


Speakeasy Ales & Lagersまでの道のりはオーシャンビューで攻める


道のりはオーシャンビューで攻める


私が現在通っている語学学校はサンフランシスコダウンタウンの真ん中に位置していて、
とても便利なロケーション。市内の路面電車・バス・メトロ・ケーブルカーを称して
「muni」と言うのですが、ある時は地下を走り・ある時は地上を走る
muniメトロ Tラインを使いました。途中から綺麗に一本書きで海岸線沿いを走っていく
サンフランシスコの雰囲気を堪能できる路線です。


muniメトロ Tライン


学校の最寄り駅Powell Stationの地下からmuniメトロインバウンド方面に乗り込みます。
メトロと名前はついていても途中から地上を走るので二両編成の
かわいい車両がホームへ登場。サンフランシスコ国際空港(SFO)や
バークレーエリアへの足となるbartと共通の駅間は地下を大体10分弱走り、
サンフランシスコ観光スポットの1つでもあるフェリー・ビルディング最寄り駅の
エンデバーカデロを過ぎると地上へポコッと出てここからは路面電車に変身します。
サンフランシスコならではの抜けるような青空と日差しが眩しい。
サングラスはもはや日常使いの必須アイテムです。


そして最近特にスタートアップを含むTech系企業が集まっている
SOMA(South Of Market Area)に向けてぐいぐい進んで行きます。
サンフランシスコ市内とシリコンバレーエリアをつなぐ特急Caltrainの始発駅近くまで
横移動する時はサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地であるAT&Tパークも見えます。
ううむ、大きい。


AT&T パーク


このLラインが走る海岸線の道は3rd Streetで車道を車と併走するため
通常の電車よりもスピードは遅めですが、その分海岸線や街並をのんびりと眺めながら
ビールへの期待を存分に高めることができます。お腹すいた!早く飲みたい!
金曜日昼間の気温は体感で23℃ほどで否が応にもビールを飲まなくては、
という焦燥感に襲われます。降車駅のThird Street & Evans Aveで降り、
Evans Aveをさらに海方面へ15分ほど歩くと目の前が開け
Speakeasy Ales & Lagersに到着しました。


Speakeasy Ales & LagersのTAPルームでエールとラガーに舌鼓


到着!


ビールのお供に定番のTaco(メキシコ料理のタコス)スタンド横にある階段上に立つ
恰幅の良いガードマンへ挨拶しつつパスポートを見せ、腕に21歳以上であり
飲酒してOKという印に手首にバンドを巻いてもらい表ドアからTAPルームへ進みます。


TAPルーム


初夏を感じさせる光あふれる外とは一変して薄暗い空間が広がります。
エントランス壁にも雰囲気のあふれる物がレイアウトされ、
カウンターには 2013 SF Beer Weekのポストカードと
Speakeasy Ales & Lagersオリジナルロゴをモチーフにした缶バッヂ、
飲めるビールの種類がリストアップされたメニュー表が置いてありました。
記念に一つずつポストカードと缶バッヂをカバンに放り込み、
良い雰囲気に浮き立つ気持ちを抑えながら席を確保してから
バーカウンターで待ち構えるバーテンダーと好みやアルコール度数、
レコメンドを聞いてまずはIPAのBig Duddyをチョイスします。


Big Duddy IPA


濁りがかったビールがおもむろに登場しました。ああ、君を待っていたよ!
偶然に日本人が多めのツアーになってしまいましたが、
ヨーロッパビールの本場ドイツから来たクラスメイトも含め6名でいざ乾杯。


アルコール度数6.5%ではあるものの、当日飲めるビールの中では
度数が比較的軽めのIPAで、ホップの匂いが心地よく鼻筋を抜けたあとに
追いかけてくる苦味がたまりません。IPA独特のどっしりとした感覚が
引き立ち後味引きずらずスイスイと飲めてしまいます。


もちろんビール好きのドイツ人クラスメイトに
本場の人ならではの感想を聞きたいので声をかけると、
「アルコール度数が高すぎる…」と何やらちょっとだけ曇った顔と一緒に
ややネガティブな感想を寄せられてしまいました。


カウンター


彼の話によるとドイツではアルコール度数が高いビールは多くなく、
それに加えて濃いビールはあまり得意ではないとか。うーむ。
ブリュワリーに来てしまったので、どうしてもそのファクトリーならではの味が
全面に出てしまう(それが売りだからこその自家醸造ですが)ため、
ここのビールはスイスイ飲めるものではなかったようです。
ごめんね、と言うと爽やかに「いいよ。あんまり量飲めないけど面白いビールだね」と
雰囲気と会話も楽しめるこの場を堪能してくれている様子にほっと一安心。


Speakeasy Ales & Lagersの工場エリアを覗いてみる


ファクトリー


TAPルームの入口付近とバーカウンターの間に
何やら通路のようなものがあるので気になって見てみると、
シルバーに光り輝く醸造タンクが置いてある空間が広がっていました。
Big Duddyを飲み終えてカメラ片手に通路を十歩ほど歩くと
対照的に光がたくさん入るファクトリーになっています。
ここにもバーカウンターがあり、工場エリアを見学しながら
ビールが楽しめるようになっています。
雰囲気を変えながら更に飲み進めるには面白い場所ですね。
Speakeasy Ales & Lagersで使っている素材が展示されている横には
ぐつぐつと煮え立つビールの原液、そして醸造タンクが置かれてました。


洗浄中


試飲している人たち


試飲をしている人が談笑していて完全に憩いの場になっています。
スタッフがぐつぐつ煮立つタンクを撹拌しながらカジュアルに会話している
スタイルはギチギチに品質管理をしている日本では
まずありえない光景だなあとチラリ思いつつ(多分これは製品になることはないはず…)、
祭りの雰囲気を堪能します。


モルト


山積みのモルトの袋もアメリカンな雰囲気たっぷりに無造作。
そして天井まで届くほど積まれたビールタンクもザ・アメリカ。


積みあがる樽


工場エリアをぐるぐる回り写真を撮影していると、人なつこい現地の人が話しかけてきます。
「ここ楽しいよね、何で写真撮ってるの?」と聞かれたり
「ここで美味しかったビールは何だった?」と感想を求められたりで
非日常な空間と相まって金曜日の昼下がりであることをうっかり忘れてしまいそうになります。


「ちょっと納豆みたいな味」。日本の女子大生ナマの声


Red Eye Scarlette


20分ほどしゃべり続けてしまったので喉が渇いたのでTAPルームに戻り、続いては
声をかけたイケメンバーテンダーイチオシRed EyeのScarletteを注文してみました。
一口含むとすぐちょっと変わってるぜと言われたのが分かるほど
非常に変わった風味がします。あまり泡は濃密に立たずサラサラしており、
オリが含まれた良い意味で雑味を楽しめるだけではなく
酵母が多く含まれているからか何かに似てる…。と思っていたら
「ちょっと納豆の味がする」
とそのものズバリな感想を日本国某県から来ている女子大生が口にしてなるほど納得。


酵母分をわざと残しているのか、その風味までを味わうように仕上がっています。
かなり好みが分かれそうなビールですが、私は自家醸造の面白みをガツンと感じられる
変わり種が結構好きなのでふむふむと味わいながら建物外で売っているTacoを食べつつ
堪能しました。工場エリアでの試飲を含めると5種ほど飲み1977年創業と
35年に甘んじない、日本で市販されている大手企業のビールとは真逆の
トガリを追求している新しさと勢いを感じられるラインナップだと感じました。


Speakeasy Ales & Lagers


全体的にアルコール度数が高いからかクラスメイトの顔色が
ピンクから赤に2時間弱で染まってしまったことと、
ビアフェスのため手に入れられるフードがTacoだけと限定されてしまっていたため
飲みの欲求が満たされたツアーは終了。往路と同じ手段で
フェリー・ビルディング手前まで戻り、フェリー・ビルディング内にある
日本食デリ「Delica」で思う存分食べ、更に飲みサンフランシスコでの
初ブリュワリー体験は夜8時前に終わりました。


Speakeasy Ales & Lagersは通常時も工場見学やTAPルームでの販売を行なっています。
ダウンタウンから片道40分程度で行ける面白いところなので、
サンフランシスコへ訪れた際は足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
2013 SF Beer Weekのサイトはまだ残っているので、
せっかくなら参加したバーやレストランにも足を伸ばしてみたいと画策しています。
次は誰を誘って行こうかな。